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政党の党員数ランキング:党員の特典、党費の高い党・安い党、党員になるメリット・デメリットを紹介

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政治において、政党の支持や勢いは欠かせません。なかでも、有料会員である政党の党員数の増減は、費用が発生しない支持率とは異なる側面からその政党の人気を測れます。

日本の政治を注視している人だけでなく、これから政治の世界にかかわりたいと思っている人にとっても、どの政党が良さそうかを判断するのに重要な指標のひとつです。

そこで、国政政党の最新党員数をランキング形式で紹介します。

※関連記事:政治家になるにはどうすればいいか【国会議員】:資格はいる?年齢制限は?お金はどれくらいかかる?

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【最新】政党の党員数ランキング

2024年6月末現在で公表されている党員数をランキングにしました。

※関連記事:政党のSNS登録者数ランキング

1位:自由民主党(109万人)

1位は自由民主党で109万人です。支持率の高さも群を抜いており、やはりという結果です。

※関連記事:政党支持率の推移

自民党の党員数変化

ただし、1990年代までは300万人以上もいました。2009年の民主党への政権交代のころには100万人を切り、所属議員に党員集めのノルマが課されました(時事ドットコムより)。

その後、支持率は回復して40%ほどになりましたが、党員数は微増微減を繰り返しています。

※関連記事:自民党の支持率変化

年代自由民主党の党員数
1998年3,256,607
1999年2,375,999
2000年2,369,252
2001年1,696,299
2002年1,624,799
2003年1,534,247
2004年1,408,164
2005年1,222,618
2006年1,190,872
2007年1,102,460
2008年1,056,263
2012年780,000
2014年890,000
2015年987,182
2016年1,043,790
2017年1,068,560
2018年1,100,879
2019年1,086,298
2020年1,136,445
2021年1,122,664
2022年1,124,763
2023年1,090,000
総務省-男女共同参画局をもとに作成
総務省-男女共同参画局をもとに作成

2位:公明党(45万人)

2位は公明党で45万人です。長く与党の1つとして政権運営を担っています。

こちらもさすがの多人数です。

公明党の党員数変化

公明党は1998年以降、安定して党員数を伸ばしています。党員数は35万人とか40万人とかのきっちりとした数字です。日本の人口は減少中ですし、公明党の支持率は3~4%でずっと変化なしです。

ホントに45万人かな……と。

※関連記事:公明党の支持率変化

年代公明党の党員数
1998年298,852
1999年333,000
2000年350,000
2001年350,000
2002年360,000
2003年400,000
2004年400,000
2005年400,000
2006年400,000
2007年400,000
2008年400,000
2009年400,000
2010年400,000
2011年400,000
2012年400,000
2013年400,000
2014年410,000
2015年420,000
2016年420,000
2017年435,000
2018年440,000
2019年440,000
2020年450,000
2021年450,000
2022年450,000
2023年450,000
総務省-男女共同参画局をもとに作成
総務省-男女共同参画局をもとに作成

3位:日本共産党(26万人)

3位は日本共産党で、26万人です。

日本共産党は日本で唯一、戦前から名称の変わらない政党です。

日本共産党の党員数変化

日本共産党は2010年をピークに減少しています。

党員の高齢化も問題となっており、この状況を打開するために「130%の党」を目指すという計画を打ち立てています(日本共産党HPより)。

なお、2023年以降は支持率でも苦しんでいます。

※関連記事:日本共産党の支持率変化

年代日本共産党の党員数
1998年370,000
1999年380,000
2000年390,000
2001年400,000
2002年404,800
2003年403,800
2004年403,800
2005年404,300
2006年404,300
2007年404,300
2008年404,300
2009年406,000
2010年406,000
2011年321,000
2012年311,000
2013年305,000
2014年305,000
2015年305,000
2016年300,000
2017年300,000
2018年280,000
2019年270,000
2020年270,000
2021年260,000
2022年260,000
総務省-男女共同参画局をもとに作成
総務省-男女共同参画局をもとに作成

4位:参政党(7万5000人)

4位は参政党で7万5000人です。2020年結党の新しい政党です。

党員数も多めですが、何よりSNSを使った広報に力を入れており、YouTubeの登録者数もインスタ登録者数も国政政党として上位です。

5位:日本維新の会(4万9500人)

5位は日本維新の会で、4万9500人です。2012年に結党された政党で、2021年以降は支持率も上昇気味です。

※関連記事:日本維新の会の支持率変化

日本維新の会の党員数変化

2012年の結党以来、党員数を順調に伸ばしています。

特に2021年以降は4万人以上に達しています。支持率のうえでも、野党として存在感が増している党といえるでしょう。

※関連記事:日本維新の会の支持率変化

年代日本維新の会の党員数変化
2012年3,120
2013年7,000
2015年11,265
2016年18,332
2017年18,595
2018年16,976
2019年27,255
2020年31,258
2021年39,914
2022年47,149
2023年49,500
総務省-男女共同参画局をもとに作成
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6位:社会民主党(8550人)

6位は社会民主党で8550人です。

自民党の55年体制に終止符を打ったときの勢いはありません。ただ、党員数は正直で信じられる数字と言われています。

支持率は近年、低迷中です。

※関連記事:社会民主党の支持率変化

社会民主党の党員数変化

時代社会民主党の党員数変化
1998年40,000
1999年35,000
2000年34,000
2001年33,000
2002年32,000
2003年30,000
2004年30,000
2005年25,000
2006年23,500
2007年33,300
2008年32,000
2009年31,100
2010年29,800
2011年28,800
2012年18,400
2013年17,000
2014年16,100
2015年15,700
2016年14,416
2017年14,416
2018年11,104
2019年13,613
2020年7,840
2021年7,400
2022年8,550
総務省-男女共同参画局をもとに作成
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7位:れいわ新選組(76人)

7位はれいわ新選組で76人です。総務省のデータでは76人ですが、Wikipediaでは2022年時点で5743人とのことです。調べたなかでは、正確な人数は分かりませんでした。

いずれにしても党員(オーナーと呼ばれます)の人数は最大数千人と、ほかの政党より少なめです。ただし、YouTubeの登録者数は逆に国政政党のなかで1位ですし、インスタも4位です。

※関連記事:【最新】政党の党首一覧

政党ごとの党費と特典

政党によって、党員会費の規定は異なります。

以下の表にまとめました。

政党党費特典
自由民主党【一般党員】年額4,000円
【家族党員】年額2,000円
【特別党員】年額20,000円以上
※党員1名からの紹介が必要
2年連続で党費を納めると自民党総裁選で投票できる
※一般党員と特別党員の違いはない
公明党【一般党員】年額3,000円
【家族党員】年額2,000円
※党員2名以上の紹介が必要
党の活動に参加できる
立憲民主党【党員】年額4,000円
【協力党員】年額2,000円
党の活動に参加できる
国民民主党【特別党員】 3か月12,000円もしくは年額45,000円
【党員】 3か月3,000円もしくは年額12,000円
【サポーター】 3か月600円もしくは年額2,000円
【ファン】 無料
【特別党員】
・代表選挙で投票できる
・投票権はサポーターの2倍
・党幹部との懇親会に参加できる
【党員】
・代表選挙で投票できる
・投票権はサポーターの2倍
【サポーター】
代表選挙で投票できる
日本維新の会年額2,000円党の活動に参加できる
日本共産党実収入の1%
※党員2名の紹介が必要
党の活動に参加できる
社会民主党【党員】
40歳未満:年額15,600円
40~60歳未満:24,000円
60歳以上:12,000円
【協力党員】 年額6,000円または月額500円
【党員】
・党首に立候補できる
・党役員になれる など
【協力党員】
党首選挙に投票できる など  
れいわ新選組【れいわオーナーズ】
一般会員:年額4,000円
特別会員:年額10,000円~(自由設定)
【れいわフレンズ】
無料
【れいわオーナーズ】
・オーナーズバッジ
・代表選の投票権
・総会参加 など
【れいわフレンズ】
・代表選の投票権
・メールマガジン
各政党HPより

党費が一番安い政党は日本共産党と日本維新の会

自由民主党、公明党、国民民主党、立憲民主党、日本維新の会、日本共産党、社会民主党、れいわ新選組の8政党を比較すると、党費が一番安いのは日本共産党と日本維新の会です。

ほかの政党が一般党員で年額4,000円ほどなのに対して、日本維新の会は年額2,000円と半額です。

また、日本共産党は党費が「実収入の1%」です。2022年度の党費が約5億円で党員数は260,000人だったので、1人2,000円弱だったことが分かります。

支持する政党を決めていない方が政治参加される場合、日本共産党か日本維新の会がお財布にやさしいと言えます。

党費が一番高い政党は国民民主党

自由民主党、公明党、国民民主党、立憲民主党、日本維新の会、日本共産党、社会民主党、れいわ新選組の8政党を比較すると、党費が一番高いのは国民民主党です。

一般党員で年額12,000円、特別党員で年額45,000円です。ほかの政党が一般党員で年額4,000円、特別党員で年額20,000円ほどなので2~3倍します。

政党の党員になるメリット・デメリット

政党の党員になるといくつかのメリット・デメリットがあります。

メリット

メリットとしては、まず支持する政党の活動に参加できるという点が挙げられます。

応援する候補者の選挙活動の手伝いをして、その候補者が当選したときには感無量でしょう。また、「自分たちの代表者」という意識で政界に送り出せるので、政治への関心がより高まりそうです。

さらに、自身が政治家になることを希望されている人にとっては、人脈や見識を広げる大きなチャンスです。

党大会をはじめとしてさまざまな党活動に参加し、自身の顔を売ることができます。

デメリット

党員になると、逆にデメリットもあります。

まず、党の活動に積極的に参加しないと気まずくなるでしょう。もちろん党員になるくらいなので党の活動への参加意欲は高いはずですが、仕事や家庭の事情で参加がむずかしいときもあります。

たびたび参加を断ればやはり人間同士。お互いに気を遣いすぎて疲れてしまうかもしれません。

また、経済的負担も決して小さくありません。党費はもちろん、党大会に参加するための交通費も大きいです。九州在住の人が東京で行う党大会に飛行機で行けば、格安航空でも片道1万円します。宿泊するとさらに1万円以上かかりますし、党大会で知り合った人と夜のみに行けばさらに軍資金が必要です。

何のために党員になるのかをよく考えておく必要があります。

まとめ

政党の党員数をランキングにしました。自民党は100万人超を維持しており、公明党も40万人以上です。日本維新の党は毎年党員数を伸ばしており、参政党も急激に増加しています。

ただ、れいわ新選組のように党員(オーナー)は数千人でも、SNSで数十万人の登録者数を抱えている党もあります。

政治活動に積極的に参加したい人、自身が立候補を考えている人はぜひご参考ください。

※関連記事:政治家になるにはどうすればいいか【国会議員】:資格はいる?年齢制限は?お金はどれくらいかかる?

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